■正しくは「日本酒で歓盃」■ |
記念式典の前、関東角打ち学会の会長より、こんな提起。 「湊川神社の紀元祭に参列の後、会で『完敗』はいかがなものか?」 これまで、何も考えず「乾杯」「乾杯」と。ほとんどビールで。 20年ほど前、大分県国東市の萱島酒造の会長がご自身の想いを 「西の関」のホームページに記載・・・ 「人生の門出の節目の席で、ビールで乾杯はいかがなものか?」 「せっかくの幸せもうたかた、泡となって消える!」 いたく賛同、でも一週間を待たず消し去られた。反響が 大きすぎたのだろう。2行目のご意見。 その後各地の自治体などで、日本酒で儀式のはじめを飾ろう! 「日本酒で乾杯」 が産声をあげる。すばらしいこと。 でも、よく考えると、「乾杯」ではおかしいことに気づく。 その理由は後で述べるが、われわれ神戸角打ち学会では今後 「日本酒で歓盃」 を行うことに決めた。街の酒屋さんを応援すると同時に 「國酒」を愛でる会としてこうでないと筋が通らない。 ビールでの発声の「乾杯」を使うとその奥に潜む 「言霊」の影響で・・・ やはり日本酒では駄目だったなあ、 「日本酒で完敗や!」せっかくの運動も台無しになる恐怖。 なぜ「乾杯」でなく「歓盃」なのか? ①乾杯は明治新政府が、西洋式祝宴になにかいい発声が ないか、慌てて決めたようだ。当然日本酒は眼中にない ②「乾杯」は「完敗」につながり、ゲンが悪い。 喜んだのは、戦後の進駐軍、ビール業界 ③「杯」はどう考えても「ビールジョッキ」。あるいは 優勝カップ、あるいは「烏賊をかぞえる単位」、 神聖な儀式は「ビールジョッキ」や「烏賊」ではない。 ④これまでも、宮中儀礼などでは「乾杯」は使わないよう 民間でも畏まった儀礼では「弥栄」などが用いられる マタギの儀礼では「おめでとうございます」というのを テレビで見る。 ⑤「乾杯」の語源中国語の(がんぺい)は40度以上の 中国焼酎「白酒」を一気に口に投げ込んで飲み込む儀式 度数が低く香りを楽しむ日本酒を一気に口に投げ込むのは 馴染まない。 いろいろ勘案して 「歓盃」(かんはい) 歓びの盃 を今後使うことに決定しました! ビールで乾杯 正しく使い分けたいですね! ご賛同推進方、よろしくお願い申し上げます! |
by tatinomi1
| 2017-02-19 07:01
| 日本の国酒
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