■「明日香京」。脇元酒造の珠玉の作品。見事に産まれる。飛鳥川現流水が「命」を宿す。 |
「魂宿る日本の国酒」、明日香村野口の脇元酒造。 この蔵の、最高級の部類に入る「飛鳥京」 大吟醸の今年最後の小さなタンクの絞りが終わる。 飛鳥の風景を観る楽しみも兼ね 飛鳥村へ。 ◎今回は前の日に橿原神宮近くの民宿 へ泊まる。 民宿「北村」さん。 実に落ち着くいい感じの宿。 飛鳥の魅力は、計り知れない。 着いた日 飛鳥座神社 → 飛鳥寺 → 岡寺 → 酒船石 → 石舞台 翌日 甘樫丘 → 橿原神宮 → 高松塚古墳 廻る。 飛鳥の魅力は語りつくせない。 ■4月1日 脇元酒造 落ち着いたたたづまい。 脇元酒造。この日、朝は雨。 昼にかけ、穏やかな飛鳥日和に。 社長は忙しく、 先代夫人に、いろいろ伺う。 昨年、名杜氏さんが亡くなり、 社長一人で、新しい杜氏さんを雇わず 飛鳥の名蔵を守って 毎日精進している、話を伺う。 ■搾ったばかりの 大吟醸「飛鳥京」。 なんとも深み・奥行きのある 「いかにも脇元の酒」に仕上がっている。 遠く太古の飛鳥が薫ってくる「奥ゆかしさ」。 日本人の原点をゆるがせない「味の芯」が すくっと「通る」、品格と矜持の味わい。 お見事!脇元酒造!お見事!社長! ◎日本全国眺め回しても 杜氏はおろか、蔵人なしで 一人で醸す蔵は無いだろう。 ひょっとして、ベルトコンベア「酒工場」の 桶売りなら、あるかもしれませんが、無いでしょう。 ■■先代夫人(社長のお母さん)淡々と語る■■ 元靖(社長)も、ようがんばりましたわ。 上治のおやっさんの造りを思い出しながら よう、ここまで出来ましたわ。 そりゃあ、夜も、おちおち寝られやしませんでしたようです。 夜中に起きて、よう蔵に行ってました。 気温が上がったゆうて心配。 下がったゆうて、心配。 やっと仕上がりました。 ええ、味でっしゃろ。 搾る前、おや?という味でした。 技師の先生に息子が相談の電話をしたら。 「なあに脇元さんとこは飛鳥川の源流水が ついてますから、搾るころには、ようなってます」。 心配でしたが、 本当に、吃驚するようないい味に なってました。 主人が広島の醸造試験所にいるとき 仕込みは「水が命や」ゆうて、随分 水の研究してはりましたが、 やっぱり水なんですねえ。 飛鳥の「命」の宿る 日本の「清酒」 至高「飛鳥京」に乾杯! 先代夫人、吉野のお生まれ。 実に品がいい。 日本人にかって「品位」というものがあった その時代のかぐわしさがある。 飲む日本精神 飲む飛鳥。 ◎先日、ポールモーーリア楽団の 高名な音楽家のお相手をしたそうです。 ちょっと腰をいためていますが お元気なこと。 全国から、脇元酒造にお見えになります。 蔵元直売。全国発送もできます。 特にこの春も多いようです。 一度飲んだらすっかりフアンになって 何度も取り寄せていただけるそうです。 ■ここの、 精神誠意醸す味わいを わかっていただける間は 日本酒も大丈夫なのでしょうか。 おかしな舵取りで、変になった 日本酒業界へ、飛鳥の地より 「薫風」を! 岡寺近くの歴史ある酒屋さんの壁。 美しい琺瑯看板。 ひょとして「廃業蔵」のも混じる。 観たことも聞いたことも無い銘柄も。 時代と歴史の飛鳥 ならではの風景。 奈良ではの風景ではない。 おっと、顰蹙を買いそうな 駄洒落、ご容赦! 奥ゆかしい品揃え。 石舞台近くの売店でも 脇元の銘酒が。 嬉しい風景。 ■人気blogランキングへクリック宜しく 現在11位です。 お読みいただいてありがとうございます。 これからも立ち呑み漂流、宜しくお願い申しあげます。 素朴で真摯な「日本一小さな酒蔵」の日常日記 「地霊の酒」復権友の会推薦BLOG 日本酒ジャンル1位 明日香の霊力に深謝 渾身の筆致 珠玉のBLOG! |
by tatinomi1
| 2007-05-03 04:25
| 日本の国酒
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