■「三楽」に連綿たる、焼酎文化 |
はじめに、私のほれ込んだ「25度 ハイ 三楽」 佐伯の「管野」酒店で買った一本を昨日帰って飲む。 ◎これなら、全国どこでも買える。同じ値段で。 20度の 赤の ハイ 三楽があるが、 やはり、25度がいい。 それも、フリーザーで凍らせ、凍結寸前も旨い。 冷蔵室で軽く冷やしても旨い。 水や、氷でのばさず生で飲むと旨い。 ■焼酎の俳句の季語は「夏」 江戸の頃より、 度数の低い清酒でだれた体を、度数の高い 焼酎で、キリリとさせる効果があったようだ。 もともと不味いものなので 「砂糖」や「蜂蜜」を混ぜて飲んでいたらしい。 思い当たる節がある。 以前郷里佐伯で、ある御宅でのこと。 焼酎をいただくと、コップの下のほうが白くなるくらい 砂糖を入れ、なんとスプーンが差し込まれていた。 ◎そうか、昔は砂糖は貴重品。 甘いものが高級なもの、との感じもあったのか。 少なくとも、「砂糖を添える」は最大限のおもてなしだったのだろう。 それとも、大分では清酒代用品としての 焼酎を、少しでも「清酒」に近づける方便だったのか。 これも、地霊の宿る文化。 彗星のように現われた「いいちこ」 初期のいいちこの味わいに感動。 ◎このころ、いいちこは「砂糖添加」。 いい塩梅に旨かった。先の記述でわかるように 砂糖添加は大分の焼酎文化であった。 それが、「憲兵隊」のような出始めの焼酎評論家のような御仁などに たたかれ、馬鹿にされ、1ページの「砂糖添加の理由」の新聞広告を 見た記憶。糖類添加をやめるころから、全国を制覇しはじめた。 これを機に、「いいちこ」に魅力を感じなくなった。 味、成分、表示などの「能書き」が 本来の「酒文化」を引き倒すことがある。 折角花開くかと思った「至高の吟醸酒文化」は、文化にまで行かず 「吟醸酒場」でのマニアックさで足踏み。 せっかく花開くかと思った「真の焼酎文化」も 「焼酎BAR」などでの、地霊亡き透明な流儀で「焼酎飲みの気合」を削ぐ。 吟醸酒も焼酎も、これほど、見事に 円熟、至高を極めているのになぜ? あまりに「金儲け一極」に流れているからか。 これら世界に、全く無縁の 「ハイ 三楽」の味が潔い。 三楽の母体はメルシャン ワインも旨い。 シングルモルトの「オーシャン 軽井沢」も絶品。 ここらで、てすさびに、 焼酎俳句をご披露。 モダンで高踏的作風の 西東三鬼の句 焼酎のつめたき酔や枯れ行く松 西東三鬼 (三楽に割った、かぼす:バラックで) 見事に焼酎の何たるかを 看破している。 ☆おお!10位!感謝です。 ■人気blogランキングへ クリック宜しく お読みいただいてありがとうございます。 これからも立ち呑み漂流、宜しくお願い申しあげます。 素朴で真摯な「日本一小さな酒蔵」の日常日記 「地霊の酒」復権友の会推薦BLOG 明日香の霊力の蔵 |
by tatinomi1
| 2007-08-20 07:48
| 佐伯・墓地バラック生活
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