■発表:「立ち呑み」と「角打ち」の違いとは。最近考え、呑んだ、ことども。 |
★ははは、十位転落。クリック感謝!! 呑むはげみ、書くはげみ、 ■ 人気blogランキングへ 上のを、ぽちり、クリック宜しく ●順位ダウン、ご支援クリックを ワイは、自称「浪花の立ち呑み」研究家。 ということだが、簡単に言えば、酒屋のコップ酒愛好家。 大阪近辺、では酒屋のコップ酒のことを「立ち呑み」 北九州・東京あたりでは酒屋のコップ酒のことを「角打ち」という。 これは、単なる、地域に寄る呼称の差だけではなく 若干の形態の違いがある。 「角打ち」でありながら「花屋」でもある。 「角打ち」は、酒だけでなく、地域の「よろづや」機能あり。 ■立ち呑み、すなわち関西の場合は、 ・酒はあらゆる種類、日本酒の場合「燗」も出来る ・アテは、「煮焚き・調理もの」提供 ・食器も居酒屋並の陶器、箸を使用 ・料金も、居酒屋より高いケースもあり ・カウンターのみならず、テーブル席すらある つまり、かなりの「進化発展形」である。 アテの質に関しては「居酒屋凌駕」の上質店あり ■関西の、「立ち呑み」の店でも、 北九州や東京の「角打ち」に近い店アリ どのような形態かといえば、 ・アテは乾き物、練り物、缶詰、など「煮焚き系」がない。 ・酒も「ひや」のみ、燗はしない。 ・陶器、ぬり箸でなく、紙皿(単なる紙)、爪楊枝の提供 ・小規模のカウンターのみ ■だが、究極の区分ポイントは 客筋 料金 これである。 この視点から捉えると分かりやすい。 関西の「立ち呑み」のなかでの 「角打ち」に分類できるのは、上記 形態の違いに加え ①ご近所酒徒率が高い店 ②店売り価格で飲ませる店 ということになる。 すなわち、「角打ち」発生当時の 祖形 を保っているみせということになる。 昨日から触れている奈良の「この店」(名を明かしていない) 私が土曜の旅に昼酒を呑みに行く 近所の「高台立ち呑み」も 明らかな「角打ち」店舗である。 ■もっと分かりやすく言えば 「立ち呑み」 酒屋の高度な発展形、煮焚きまでこなし 居酒屋を凌ぐ実力のある店すらある。 俗に言えば「飲食店まがい行為」の店ということになる。 戦後、お上に申し入れ、「立ち呑み」の営業を勝ち取った 先人の努力の結晶、開花である。 初め、「紙コップ」のみ使用、煮焚きしない、椅子の使用禁止 短時間での提供を条件に勝ち得たのであろうが、 恐らく、以下の作戦で、今の隆盛を勝ち得たのだろう。 ・煮焚きしたものの提供 「いや、これ昼飯のおかずの余りで、ちょっとお客さんに 食べてもらったんですわ」 ・椅子の提供 「いやあ。足の悪いお客さんに、ビールケースに 座ってもらったんですわ」 とかなんとか、上手な切り抜けで 一歩一歩、今の進化系になったのだろう。 まさに 「立ち呑み進化論」 である。 「角打ち」 酒屋のコップ酒の祖形である すなわち、昔、酒屋が「樽から枡で計り売り」していたころ ・買って帰るまで待てない ・通いの「貧乏徳利」より、「腹徳利」に入れて帰ったほうが樂 ・買って帰っても「公然と呑めない」奉公人、居候には嬉しい ・知恵者が、酒流通の「ショートカット」を発見 「枡」から「徳利」にでなく「胃」に酒は直行。 枡呑みが「角打ち」に呼称変更 ・「樽酒」なので、燗はなく、酒屋なので「アテ」もない ・料金も、「徳利」か「胃」の違いなので変わらず ・この「枡」が「コップ」に変わったのが「角打ち」 (今でも、枡で飲ませる古典の店アリ) まさに、切ない「貧乏臭さ」と「哀愁」に裏打ちされている こう見れば、現代の「角打ち」のありようが観える。 わが郷里、大分県佐伯市の「角打ち」は まさに、通りから「見えないようにして」営業している 「恥じらい」を含む哀愁がふくまれる。 ここで呑んでいれば ・あっこん源蔵オイヤンは、アル中じゃあ ・かわいそうにのう、家で呑ましてもらえんけえ、 酒屋でこっそり、隠れて、呑みよる など・・・言われ、どう見ても田舎の「角打ち」は 市民権がない。ああ、無念!残念! こう感ずれば、「角打ち」がなぜ 哀愁があるかの一部が理解できる。 また、「立ち呑み」「角打ち」の 区分に、その場で かわされている 会話。 これが重要である この「視点」こそ要である。 「立ち呑み」 仕事の話、野球、競馬、ゴルフなど 人工的内容。 「角打ち」 春夏秋冬、花鳥風月 自然の話題。 「季語」のある会話、 奈良の「角打ち」名店。おかみさんの「蛸」ありますよ の話題に、堰を切ったように「蛸噺」に花が咲く、どうやって採るか 昔と今の蛸漁の違い、など、淡々と静かに「桃源郷」の会話は続く・・ まさに「桃源郷」 以前、 立ち呑みは「俳句」 であると唱えたが 角打ちの祖形を想えば 角打ちこそ「俳句」 である 酒とういう「季語」に集う 究極の形態。 日本の文化である。 食文化としての面白みは「立ち呑み」だが 精神文化の面白みは「角打ち」。 いま、角打ち、立ち呑み、立ち飲みの 簡易見分け表、作成中。 ☆最近、日本酒繋がり上位!日本酒復権の萌芽なりや?。 ■人気blogランキングへ クリック宜しく お読みいただいてありがとうございます。 これからも立ち呑み漂流、宜しくお願い申しあげます。 素朴で真摯な「日本一小さな酒蔵」の日常日記 「地霊の酒」復権友の会推薦BLOG 明日香の霊力の蔵 「地霊の浪漫」計画、進行中。 まもなく発表! お楽しみに! |
by tatinomi1
| 2008-06-28 13:48
| 角打ち名店厳選珠玉
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Comments(4)
立ち呑みHAKUDOUさん
おお花屋兼業の立ち呑みが明石の天文台前にあります。 建物は80年は経過しているもようで、この日はちょっと早く着いてしまいました。 でも、外で呑ましてくれました。 店内はすごいの一言でした。 http://jp.bloguru.com/index.php?ID=00826&bid=b130420228&CNT=ON/
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立ち呑みHAKUDOU
at 2008-06-28 20:36
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korikori
at 2008-06-29 17:16
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HAKUDOUさん、
広島の酒屋さんに何店かインタビューしてみましたが、 『昔はやっとったが、保健所がダメ言うて止めた』とか 『安酒でチビチビ粘られたらかなわん』とか 『酒屋は儲からんからみんなコンビニに替わった』といった話ばかりです。 広島は立ち呑みも角打ちも育てられなかったお上に弱い土地柄と思われます。 が、 そんな中、「駅前やよ福」、最近の「善吉」など希少なお店を応援したく思っております。 *「HAKUDOU式立ち飲み形態分類」、画像ダウンロードしましたので これを参考に「広島版」を作ってみます。
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tatinomi1 at 2008-06-29 18:26
KORIKORIさん。大阪は民間がおかみより強い風土。
大坂市に「立ち呑み」の許可を求め毅然と立ち上がった 酒屋のあった土地柄。いまにいたるまで、盛んなわけです。 広島での「角打ち」検証してみてください。 |
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