大疑問:「なぜ八重桜での花見をしないか?」 |
宜しくお願いします 応援クリック 昨日はいい天気。天気に心揺り動かされ 高台の角打ちに行く前に、近所の 公園で、初めての「八重桜花見」 ◎裏六甲の、このあたりは標高が 高く、平地より1週間以上桜が遅い。 八重ならもっと遅く、昨日は 散りはてる一歩前。 充分に、花見が出来た。 ■本題■ 以前から謎であったこと 「なぜ八重桜で花見をしないか?」 関西で言えば、大阪城西の丸庭園の 見事な桜の終わるころ、 造幣局の通り抜け。 「八重はござを敷いて酒をのむものに非ず」 ◎つまり、歩いて眺めるだけのもの 皆が春を待ち望み、花見で祝うには 少し、ほんの少し、ピントはずれ。 同じく、「染井吉野」より早い 避寒桜、山桜も花見には向かない。 ※花見、あくまでの「酒のある花見」に話を 限定しておきます。お茶と牡丹餅なら、どの花でも可能 ですから。 考察① 八重桜の特性によるもの ・日本人の心栄えとして、潔く散りはてる櫻への愛着 葉の出る前に、見事に花だけが咲き誇り、一瞬に散る潔さ ・「日本精神の涵養」たる花見で、結束を固めようとする 組織、集団が、櫻の木の下で集うのに「染井吉野」は好都合 ・映画などでも、国家に殉ずる若き隊員が櫻の一枝を 抱いて出撃。ぼってりした散り際の悪い八重は不適 こういう、映画小説などの影響 考察② 農耕民族としての「染井吉野」 ・天気予報が高精度になり、正確に全国開花予想すら 発令される時代になった。 染井吉野が誕生した、明治期や、それ以前は 「天気予報」もなく。各人個別に予想。 ・農耕で一番大切なのは、苗代から田植えの時期。 「水利」まで予想し、台風にあわない刈り取り時期を 全て、自分でないし、部落で村で決め行う。 ・その天気を「科学的に占う(言い方はおかしいが) 天気予報機材こそが、田んぼの近くに植えられた桜 (他の周り、住居のまわりに櫻を植えるのはこのため、 家ごと田ごとの天気百葉箱が櫻。北海道は稲作が 盛んでなかったから、櫻もあまり植えられてない) ・その春に咲くまでの一年間の「日照、気温、水利」 の全履歴がその櫻の開花時期に反映される。 さらに、咲いてからの同じく「日照、気温、水利」 により、花の持ち、散り方で、開花後の 一ヶ月先くらいの天気が予測できる。 すなわち、苗代、田植え時期の決定。 (今でこそ、飲めや歌えの茣蓙しいてホイ、 おそらく明治それ以前は、農村では 花見は農作業の一環だったろうと想像する) 考察③ 八重桜の咲く場所に関する要因 ・染井吉野は、東京の産。どうやら、埼玉県の苗問屋が 青森に大量に出荷し、今度は青森から全国に 広がったという説。時の、明治政府が各地の 城を壊したあとに「染井吉野」を植えることを奨励 したようだ。政府の後押しもあり、全国に 「染井吉野」の大規模な植栽が広まり、 所謂、「茣蓙敷いて飲めや歌え」のステージが 全国に出来上がった。 ・一方八重桜は、染井吉野の陰に隠れ 造幣局の通り抜けのように、マニアックな植栽にとどまる。 考察④ 染井吉野は単一性、八重は多様性 ・染井吉野は、明治新政府が「日本を一本に纏める」 ために作った国策櫻と言ってもいいすぎでない。 一方、八重桜は多様性を楽しむもの。 ・造幣局の通り抜けでも、数限りない品種の オンパレ。毎年新種が出るとか(詳細は不明) だいたいこれまでが その理由だった が・・・・ 先週の、高台の角うちでのこと。 常連のYさん。山歩き、山菜採りの達人。 このお方に質問 「どうして、八重桜で花見をせんのやろか」 瞬間、Yさん。 「時期の、もんやがな!」 一瞬、これまでのもやもやが氷解。 ①~④では、もう一つもやもや感 があったが・・・・ 「これだ!」 一言で言えば 日本人としての同質性の確認たるの「花見」 単一民族(異論はあろうが)、としての 共生、共感、共有の維持。 これを確かめ合う花見。 ◎咲き誇る時期は各地異なるが その地ごとに、櫻咲く日本を寿ぐ「花見」 同じ時期に同じ花愛でるには 染井吉野 アメリカ世、中国世、でない 日本世の証。 ◎最後に卑近な例で〆るが もし、山桜から八重桜まで「花見」の範疇に入れれば、 こういうことになる。 年末のある会社の忘年会でのこと 「来年は会社で花見をする、各自日程をあけておくように」 ◎染井吉野なら容易に花見時期が予想できるが 山桜から、八重まで含めると、2ヶ月以上の幅がでる! 一人花見は、八重でもいいが・・・。 でも、なにか違和感あり。 やはり染井吉野。 宜しくお願いします 応援クリック |
by tatinomi1
| 2015-04-25 06:19
| 日本の国酒
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