ああ「金盃」。亡きあと、どうなるのだろう。灘の銘酒が世を去る淋しさが、じんわり。 |
大阪は西天満。立ち呑み名店「松浦酒店」。いかにも浪速風情と風格のある、おおらかな風土を醸す店。「いい時代の大阪を彷彿とさせる店」。 ここの看板酒は「灘の金盃」。 神戸にはこの「金盃」を看板にする高田屋会というのがあるが、大阪での「金盃」看板の店は珍しい。神戸のかって有名だった「森井本店」の看板酒も金盃ではなかったか。 ●この「金盃」、それほど旨いということもないが魅力のある酒。すいすいひっかからず飲め、主張があまりないのでなんともいい。特に立ち呑みでは最高。こんないい酒があるから、立ち呑みは楽しくなる。 この店の主人。「金盃」廃業後、100本以上ストックしていたが、もう残り少ない。先日行ったが20人くらいの客。清酒を飲んでいるのは私だけ。 ガラスの「金盃」文字いり硝子徳利。60ミリリットル入る「金盃」硝子猪口。なんとも美しい立ち呑み小道具。「酒屋の美学」。 この「金盃」の味にあわせ「味の設計」をしていた、絶品の「ドテ焼き」、さあ、次の看板酒にどう合わせるのだろうなあ。 ■「金盃」なきあとの看板酒、聞けば 「福徳長」にきまりそう。なるほど、の選択。 「多聞」廃業、「金盃」廃業。淋しい。 私も長い間「吟醸おたく」まがいの時期があり、再び「普通の燗酒」に戻ったが、やはり 「日本文化の根幹をなす」「燗酒」文化の伝統は消してはならない。 ●人気blogランキングへ クリック、たのんますなあ。薩摩すきじゃあ。 |
by tatinomi1
| 2005-11-12 07:27
| 立ち呑み名店
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