■上海老街「西施豆腐房」。深遠なる哀愁と深み。 |
上海の有名な庭園「豫園」、こちらは観光好きな御仁にまかせ 古き良き「枯淡」の上海老街に。 濃密な時間が練りこまれた不可思議なる区画。 なんとも「濃厚なる枯淡」であることよ。 老街の通りに、小さな小さな「味わいある店」 丁度、大阪は新世界の「ホルモン屋」風情。 地元のおっちゃん、オバちゃんが おいしそうに食べている。 ツアー観光客は、通ってないし 通りかかっても、手ごわすぎる感じ。 メニューを見ても、なんのことやらわからない。 目の前に、餃子の大きなようなのが、大皿に。 これと、もう2種頼み、揚げてもらう。 ◎揚げ餃子の大きい感じ。 中に柔らかい、具が入っている。 パリッとしたなかに、柔らかな中身が旨い。 何か不明の煮物。 何の肉か不明。白身魚の味わい。 ◎でも、よーく味わえば なんと「豆腐製品」 湯葉のようなものを魚の切り身のように巻いて整形。 魚のような味付けをしたもの。 余りの味のよさに圧倒される。 蒟蒻のような食感の麺の 焼きソバ状のもの。 詳しくはわからない。 オーソドックスな感じの 醤油味の麺。 ◎でも、こんな味わいの麺は始めて。 ■実に「淡々と深い」。 600円から800円もする、 「味をこねくりまわしたような」人気ラーメン店の作品じゃあなく、 田舎のばあさんがヒョイと作ったような」ものながら、 味の「基本」が深い。 いまの、都会の、日本の、グルメというものは 一体なんなんだろう? 確かに「舌先」の旨さは最高かもしれないが 「魂を揺さぶる」何者かがない。 でも、これで満足する人がほとんどなので、それはそれでいい。 野菜の青さが綺麗な麺。 ■もう、「淡々の極み」 であって、途方も無い「奥行き」がある。 三千年の麺の歴史。 たかだかこの10年くらいの、ラーメンブームなど 赤ちゃんのたわごとかもしれない。 シンプルな景色。 麺一皿、100円前後。 ひょいと路地を覗くと 戦後の風情。味わいの景色。懐かしい。 上海漂流中書き込みなし。 20位くらいかなあ、と思えば。 皆様のご支援で ふんばって8位でした。 これも、おかげさま。 感謝の気持ち一杯です。 ありがとうございます ご声援、よろしく! ★ ■人気blogランキングへクリック宜しく |
by tatinomi1
| 2007-01-07 17:05
| 路地裏の魔物
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Comments(2)
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